mamaの鍵番外編!子育てショートショート

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mamaの鍵*番外編!?
ショートショート
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これは子どもが小さい時に泣いたり手をやいている時に、いろいろ悩みました。
その時に、ふと作ったお話です(笑)
本当?を交えたフィクションですがほぼ実話です。
と・・・今日は番外編?でショートショートです。
いや・・・私の事だからショートショートではなく、ロングロングかな?(笑)


途中出てくる写真は本当の私の赤ちゃんの頃の写真を使用してます。
レトロや~~戦時中か?てほど色あせてます(;--)戦時中では無かったですので・・・とりあえず・・・・


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「どうしてこんなに泣くのかしら?」

昼食用に用意しておいた ふりかけご飯のふりかけが水分でべっとりとしてきた。
昨夜の残りの肉じゃがも もうすっかり冷えて 油の塊がうきだしている。


5ヶ月になる妹がいるから甘えているのか・・・。
いつまでもなき続ける3歳になったばかりの次男にいくら理由を聞いても
ただ・・・泣き続けるだけ。

そんな泣き声を聞いているだけで 私は気が変になりそうだった。
気がつくと次男の頬を思いっきり叩いていた・・・。

叩きだしたら止まらない。
でも少しの理性で我に返ると、頬が赤くなってしまった次男は
先ほどよりもさらに 大声で泣き出す。

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腹がたって リビングから2人をそのまま残して隣の部屋へと逃げ込む。
背中で2人の泣き声を聞きながら・・・。


この扉の向こうには、私の大好きな本の部屋があるはず・・・・。
・・・あるはずだった・・・・。
でも・・・そこには本など何もなかった。どこか見覚えのある部屋が広がっていた。


それはどこかの台所で、誰かがお茶碗をカチャカチャと洗っている。

「ももちゃんはよう~ご飯たべや~~」

そう言いながら振り向いた人は若かりし日の母の顔だった。
食卓にはやはり若かりし日の父がそこに座っている。

母が漬けたぬか漬けをそれは美味しそうにポリポリと 口にほうばる姿があった。
その父も私を見て、

「ももちゃんはよう、座りや。」

優しい笑顔でそう言った。
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私は驚いて自分を見てみると・・・・小さな幼稚園の頃の姿をしていた。
道理で見覚えのある部屋だ。
そこは確か私が小学2年生まで住んでいた家の台所だったから。

私は急いで隣の和室を開けてみた。
するとそこには私の大好きだったりかちゃん人形が転がっている。

隣の三面鏡には母が使っている棒メーカーの化粧品がずらりと並んでいる。
今ではもうすでに売っていないであろう レトロな入れ物に入り・・・。

その横には部屋用のブランコの上に 父が作ってくれた板の上にぬいぐるみが ずらりと並んでいた。
そう、私はこのブランコでよく遊んでいたみたいだった。 

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だった・・・と言うのも大きくなってから、写真でみたことがあったから・・・。
私のアルバムは60冊は超えている。どれだけ大切に育てられたのかが親の立場になりよくわかる。

その横には七夕さんの笹が飾られていた。これはすごく覚えていて父がいつも折り紙で
ナスや星やスイカなどを綺麗に作っては飾ってくれていた。
太陽にあたり、それはキラキラとまぶしかった。

・・・私は子供達に1度だって七夕様を作った事があっただろうか?
涙が出るのを必死で我慢した。

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「ももちゃん何してるん?」
もう1度母の呼ぶ声がした。
「は~い・・・」
私ははじめて小さな声を出しながら食宅に座った。

もちろんここには弟はいない・・まだ生まれていないはずだから・・。
食卓の上には、子供が食べやすい小さなおにぎりが綺麗に並べてあった。
それを見てもう我慢できなくなって、大声で泣き出してしまった。


父も母も心配そうに顔を覗き込んで
「ももちゃんどうしたんや?7匹の小ヤギでも読んであげようか?」

それは私の大好きな本であった。
それでも私は大声で泣いていた。。理由もいわずに・・。

突然母が後ろから、ギューと抱きしめてくれた。そして優しく髪をなでてくれた。
懐かしい、おみおつけの香りのする母を感じた。少しずつ落ち着いてきた。
抱きしめられるとどうしてこんなに落ち着くのだろう?

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「おかあさんどこにいったん!!」
突然私の子供の声が聞こえてきた。父と母にはこ聞こえていないようだ。


私は・・・迷った。
今ではなかなか会えない父と母のこんなに若い頃に会えて・・・私も子供のままいたかった。
ずーと何の不安もない、愛をたくさん感じるこの場所でいたかった。
写真でみていた父と母に会いたくて会いたくて・・・。

こんな形で若い頃の父と母に再会できるなんて・・・。


「お母さん!!」
悲しく呼ぶ声と泣き叫ぶ娘の声が私を母として求めていた。
気がつくと私はもと来た扉をあけていた。

そして泣いている息子と娘を思いきり抱きしめた。
2人は泣きつかれて私の胸の中で眠ってしまった。
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そーとお布団の上に寝かせて私はリビングの部屋に戻った。
そしてさっきまでいたあの扉をそーと開けてみた。

やっぱりいつもの本がたくさん並んだ部屋だ。
もう父と母はどこにも存在しない。

扉を閉めかけて私はふとみつけた。
そう、そこにはあの七夕の木が置いてあった。
父の作ってくれたナスやスイカの飾られた七夕様が・・・。
少し色あせた折り紙で・・・・。

今晩は七夕だったことに気づき、これでも飾って
息子と娘と、空の星でもゆっくりと眺めてみる事にしてみようかな?